AOMORI FRINGE
日時
2015年8月28日(金)〜9月1日〔火)
場所
Blackbox、善知鳥神社、古川魚市場
対象
どなたでも参加できます
お申し込み方法
事前申込み不要
登壇者/出演者
玉野黄市, 玉野弘子, Katarzyna Pastuszak, 福士正一, Nadya Moretto, 大川原脩平
玉野黄市(たまの・こういち)
1946年静岡県に生まれる。9人兄弟の末子。中学時代はサッカー少年、卒業後、上京。銀座『鹿鳴館』で働いている時に土方巽と元藤燁子のデュエットを見て、アスベスト館の門をくぐる。ダンシング・チームの一員として踊り始め、1965年の土方巽舞踏公演「バラ色ダンス」で初舞台を踏む。1972年、厚生年金ホールでの「長須鯨」をもって「哈爾賓派」の旗揚げ公演を行う。同年、土方巽の記念碑的舞台となった「四季のための二十七晩」に出演。その後独立し、美術活動集団「アーチスト・ユニオン」とともに活動し、1976年にサンフランシスコ現代美術館での「ジャパン・ナウ」展に出演、暗黒舞踏の米国初登場を果たす。1979年に米国、西海岸のバークレイに拠点を移し、現在に至る。作品に「自然の子供」、「時の景色」、「世紀の翼」、「曼荼羅舞」、「たまゆら」など。
玉野弘子(たまの・ひろこ)
1952年福岡県生まれ。鳥取に移住後、高校を卒業して武蔵野美術大学彫刻科に入学、上京。在学中にアスベスト館を訪ね入門。1972年3月京都大学・西部講堂での「燔儀大踏鑑・土方巽舞踏公演」にて初舞台。稽古の辛さに耐えかねて遁走するも、玉野黄市の旗揚げ公演に登場した「勇婦」の踊りに震撼し、再入門。「四季のための二十七晩」に出演、「勇婦」の一人となる。1979年玉野黄市とともに米国に移住し、舞踏の普及に努めている。
Katarzyna Pastuszak(カタジュナ・パシューシャク)
ポーランドのダンサー、アマレヤシアター(グダンスク)の芸術監督。グダンスク舞踏フェスティバル、およびグダンスク・ダンスフェスティバル(2009–2014)のキュレーター。ポーランドおよび世界各地でのフェスティバルに参加。2014年には博士論文『土方巽の暗黒舞踏——危機にある肉体の劇場』を出版。同年には、東京・両国のシアターX での第11回国際舞台芸術祭やグリーンランド国立劇場などで、アマレヤシアターの公演「ノマディック・ウーマン」演出。2015年5月に新作のソロ作品「病める舞姫——プロローグ」(音楽=ヨアンナ・ドュダ)を初演。現在、カントルの芸術にインスパイヤーされたプロジェクト“ Kantor_Traces”を年内に発表する予定で準備している。
福士正一(ふくし・しょういち)
1953年青森市生まれ。青森高校OBとして来校した寺山修司に触発され山形大学で演劇を始める。在学中に山形県大蔵村の舞踏家森繁哉と出会う。役場に身を置きながら、村の生活風景の中で踊り続ける氏に踊ることの本質を見出し、師として共に活動する。帰省後青森市役所職員となり、「公務する舞踏家」として自身の踊りを模索し続け、35年間二足の草鞋を履き潰す。日常にゆるやかに乱入することを目指し、農家の庭先、学校、神社・寺の境内、市場や路地などで「オドラデク道路劇場」を展開。土地の民俗芸能や読経、ライブペインティングなどジャンルを問わずコラボしている。その踊りは「正ちゃんダンス」として親しまれている。
Nadya Moretto(ナジャ・モレット)
1983年サンパウロに生まれる。サンパウロ州立カンピナス大学にて、コンテンポラリーダンス及びブラジル民俗舞踊を学ぶ。クンフー、日本舞踊など、東洋的な身体のあり方にも興味を持つ。サンパウロを拠点に、自身の月一回のパフォーマンス企画“Ação entreVão”において、美術、ビデオアート、音楽家等とのコラボレーションによる作品を発表している。作品に、「火っこたんもうれ」「Ovo de Labirinto-迷宮の卵-」など。
大川原脩平(おおかわら・しゅうへい)
1990年生まれ。青森県出身。独学でアニメーションダンスを学んだのち、17歳から舞踏家、福士正一に師事。東京を拠点に活動。代表作に豆をテーマにしたダンス「豆シリーズ」などがある。また、振り付けの解釈を広げることでアートプロジェクト化した作品を制作。ラジオ体操を舞踊芸術とする「ラジオ体操道」プロジェクト、初対面の参加者同士で魚を焼いて食べるダンス作品「炭火で魚を焼いて食べる」や、まったくのパーソナルな日常を振り付ける「あなたのための振り付け」など。日常の中にあるおどりのようなものを再評価する試みに関心がある。
タイムテーブル
「善知鳥」
9月1日[火]19:00-21:00 Black Box(青森市古川1-14-3)
出演:玉野黄市、玉野弘子、福士正一、大川原脩平
「病める舞姫—プロローグ」
9月1日[火]18:00-18:50 Black Box(青森市古川1-14-3)
出演:カタジナ・パストゥシャック(ポーランド)
「mulher da montanha〜山の女〜」
8月28日[金]20:00-21:00 Black Box(青森市古川1-14-3)
出演:ナジャ・モレット
「オドラデク道路劇場」
8月30日[日]10:30-/14:00- 善知鳥神社、古川魚市場 など
出演:福士正一、玉野黄市、玉野弘子、オドラデクダンサーズ ほか
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
主催・共催など
主催:慶應義塾大学アート・センター、青森ダンスエクスペリエンスの会/PSi・青森・フリンジ実行委員会