慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

調査・研究

活動中の研究会・プロジェクト

#MuseumFromHome at KUAC

公開できないでいる展覧会のこと、在宅での研究・教育やアーカイヴ・ワークなど、KUACからの #MuseumFromHome をお伝えします。

中嶋興/VICを基軸としたビデオアート関連資料のデジタル化・レコード化

本事業は、戦後から現代にいたる日本のメディア芸術の諸活動を、「インターメディア」という枠組みにおいてとらえ直し、芸術史・映像史という縦軸と、同時代の様々な芸術諸活動という横軸との交差点に位置するビデオアート関連資料群、特に中嶋興とVICを通し、日本のメディア芸術史をよりよく精査可能にするための基盤構築を目指すものである。

本事業の活動報告書

舞踏:越境する身体

土方巽の《禁色》(1959)発表から半世紀が過ぎ、舞踏は国や地域を越えた広がりを見せています。世界の各地でパフォーマンスやワークショップが開催されているほか、様々な研究者により舞踏研究が行われています。

「舞踏:越境する身体」では、舞踏の実践や研究の国際的な状況を調査し、国内の動向と接続することを目指しています。また同時に、慶應義塾大学アート・センターの土方巽アーカイヴで行われている研究活動の、より積極的な国際発信を行います。

「慶應義塾の建築」プロジェクト

「慶應義塾の建築」プロジェクトは2008年に発足し、一貫教育校を含む塾内建築についての記録資料を作成・保存しその記憶をアーカイヴ化するプロジェクトです。建築アーカイヴの実践を行うとともに、建築のアーカイヴ化について研究し、考察・検討しています。
「塾内建築の基礎調査と記録資料整備」と「情報の発信・共有」を活動の軸とし、画像記録の現状調査、建築物の記録撮影、図面のデジタル化、建築物についての基礎データの収集および整備等を2009年より行っています。また、情報の発信・共有に関しては、撮影した写真を用いた写真展の開催、建築の見学会やワークショップを開催しています。
「建築プロムナード——建築特別公開日 」と名づけた見学会は、慶應義塾のキャンパスに存在する建築物(通常、非公開のものも含む)や彫刻、絵画などの芸術作品を、マップを片手に巡る形式で、年に1,2回開催しており、ガイドによるツアーも実施しています (2015年より、継続中)。

**2020年のオンライン・ツアーはこちらから視聴できます**

1970年代アートの記録―Video Information Center を中心に

VIC(Video Information Center)のビデオライブラリーのアーカイヴ構築と、VICの活動に関する調査研究を行うプロジェクト。VICのライブラリーは、1970-80年代のパフォーマンス・展覧会・シンポジウムなどを記録した約1,200本のテープによって構成され、「高松次郎のアトリエインタビュー」、「ナムジュン・パイクの制作現場でのインタビュー」、「菅木志雄イベント(1975)」などを含んでいます。

★ 2016年度の活動報告書(PDF)

都市のカルチュラル・ナラティヴ

現代文化の発信地、国際都市として知られる港区は、同時に、多くの寺社仏閣や史跡、そして歴史ある企業が所在する歴史文化都市でもあります。このダイナミックな時間軸をもつ都市文化の眺望を、一層明らかにするためのプロジェクトが、「都市のカルチュラル・ナラティヴ」です。

2020年度のオンラインイベントについては、LINEアカウントから参加方法をご案内しています。

ジェネティック・エンジン

 1998年、慶應義塾大学アート・センターは、土方巽アーカイヴをパイロット・モデルとする「ジェネティック・アーカイヴ・エンジン」を起動し、アート・アーカイヴに対する取り組みを開始しました。そして20年の節目となる2018年、この「ジェネティック・エンジン」の組成を改めて見直し、新たに組み替えるため、一連の事業を展開します。

 アート・アーカイヴは、一つの「ジェネティック・エンジン」です。個人や組織の記憶は、事実と個体的な感性が折り混ざりあった準資料であり、どこまでも個体の内部に留まり続けます。翻って一つの記録とは、外部化された記憶であり、アーカイヴは、こ の記憶と記録が交錯する地点に生成します。

 個人や組織が関与した過去の出来事の遺伝的要素を宿しながら、アーカイヴはそれらの出来事を、新たな、また多様なパース ペクティヴに基づき、再び発生させるエンジンだと言えるでしょう。展覧会、印刷物、シンポジウム、ウェブサイトなど、各局面で展開するジェネティック・エンジン再編の試みに、ぜひご参加ください。

「ジェネティック・エンジン」チラシ(PDF 1.9MB)

東京ビエンナーレ1970 研究プロジェクト

1970年5月に開催された第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)は、隔年開催を原則として1952年から1990年まで18回開催された国際展の第10回である。しかしながら、中原佑介をコミッショナーに据え、「人間と物質 Between Man and Matter」をテーマとして掲げたこの1970年の展覧会は特別な展覧会であったと言ってよい。

慶應義塾大学アート・センターは同展において、毎日新聞事務局で展覧会の実現の任を果たした峯村敏明氏所蔵の資料の寄託を受けており、同展についての研究プロジェクトを発足させて、調査・研究に取り組んでいる。

現代芸術研究会

アート・センターは現代芸術や芸術と社会の関係の諸問題について様々な観点からアプローチしてきた。また、所管するアーカイヴも現代芸術を射程としているものである。 本研究会では、現代芸術に関わる諸問題を、美術館学芸員や作家など現場にいる方々と連携しながら、研究・探求していくことを目的としている。 また、現代芸術を対象とするアーカイヴの諸問題について研究・検討し、アーカイヴの実践のための基礎研究とすることも目している。

アート・マネジメント教育研究会

アート・マネジメント教育の現状および問題点、課題の明確化。内外の研究者、アート・マネージャー、公益法人担当者を招いての研究会。カリキュラム・モデルの研究、作成。

トランス文化の位相研究会

現代芸術・芸能が文化の混成化に直面する過程で変化・非変化する局面に注目し、実際の担い手であるアーティストの典型的群像を選んで、文化を超えいでるトランス文化の位相であらわれる表現およびアイデンティティの諸問題を社会・文化的背景をおさえながら事例的に研究する。

感の生成研究会

現代社会において、電子メディアによるイメージ・表象の氾濫によりリアリティが喪失され、意識が簡単に操作されてしまう危険性が指摘されて久しい。とくに、こうした現代的条件下で生まれ育つ若い世代への影響には深刻なものがある。若者の間で「生の実感」が喪失されつつあることは、さまざまな要因が複合しあっているものの、その結果だといえる。こうした事態に対して、やはりイメージ・表象の技である芸術・音楽ないしはデザインは、「生を感じる」ことに関してどんな貢献ができるのだろうか。本研究会は、こうした問題意識のもとで、学校教育の枠組みにこだわることなく、また、芸術ジャンルを越境する方向性を目指し、若い世代間の、または若い世代と大人世代の間の、芸術を媒体としたコミュニケーションの可能性を模索していきたい。

アーカイヴの形態学研究会

2008年7月に、慶應義塾大学アート・センターの各アーカイヴ関係者と独文学専攻の研究者が「アーカイヴ構築という作業の思想的意義を考える」ことを目的として始まった研究会。

研究会 マンダラ・ムジカ

mandala musica は多角度から「音楽」にアプローチするプ ラット・フォーム的研究会であり、 5プロジェクトが互いに提携しつつ進行している。現代における「音楽」 の意味を広範囲から、かつ根底から問い直すとともに、今日の諸学問領域と一般的社会生活の中で音楽が果たしうる役割を理論面・実践面の両方から研究していくことを目的として いる。また、学術と芸術のシナジーが生まれる場となるよう な、さまざまな実験的ワークショップも企画していく。

ショーケース プロジェクト(SHOW-CASE project)

小規模かつ多岐にわたる場所で展開可能な新しい展示プロジェクト。展示ケースという小さな展示空間を作家と演出すると同時に、作家と協力して印刷物を発行する試みです。

西脇順三郎研究会

西脇順三郎研究会は、資料を寄贈された元明治学院大学名誉教授・アート・センター訪問所員であった故・新倉俊一氏が創設、2012年より開催している。毎月(原則)第三月曜日に、テーマを決めて多角的な議論が行われている。(2月、8月は休会)

瀧口修造研究会

KUAC所管の瀧口修造コレクションを通じて瀧口修造の歴史的位置付けを行うこと、その可能性の中心ついて探ることを目的とし、月に1度行っている。2021年発足。

ミーツ・アーティスト・イン・慶應

ワークショップを通じて、慶應義塾の学生や生徒が、国際的な文脈で展開する現代アーティストに出会い、同時代への広い視野、歴史への深い洞察、そして創造的なマインドを培う機会を創出します。