慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

没後34年 土方巽を語ること IX

恒例の「土方巽を語ること」を開催します。昨年は特例で「土方巽を語ること」からスピンオフして「公開討議・土方巽アーカイヴ」として、土方巽アーカイヴを取り巻くアーカイヴをめぐって討議するカンファレンスの会としました。
2020年は今一度、土方巽を巡って話し合う集まりとして開催します。
2019年もまた、世界での舞踏の高まりに応じて、土方巽アーカイヴに国内外から多くの来訪者がありました。
また、舞踏関連のフェスティバルやイベントが世界各地で開催されました。
当日は、2019年のトピックを紹介しつつ、土方巽をめぐって、舞踏をめぐって、さまざまに語り合います。

フライヤーをダウンロード

日時

2020年1月21日(火)17:00(開場 16:30)〜20:30

場所

慶應義塾大学(三田)東館G-Lab

対象

どなたでもご参加いただけます

費用

無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター[森下・本間]
TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620

ディスカッション[土方巽を語ること]

日時

2020年1月21日(火)17:00(開場 16:30)〜20:30

場所

慶應義塾大学(三田)東館G-Lab

対象

どなたでもご参加いただけます

費用

無料

登壇者/出演者

ゲスト講師:佐藤信(演出家)
ライブ演奏:のなか悟空(音楽家)

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター[森下・本間]
TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620

主催・共催など

主催:慶應義塾大学アート・センター、ポートフォリオBUTOH
企画:慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ
協力:土方巽アスベスト館、NPO法人舞踏創造資源


「語ること」はいつものように、整理も論理も不要、紆余曲折、自由奔放でかまいません。出入自由のイベントに参加者の闊達な発言を期待します。

私の方からは、2019年の土方巽をめぐる3題話としては、新しいところから、ロサンゼルスでの「土方巽展」その反響、New York Butoh Institute Festival 開催とVangelineによる”Hijikata Non Amour”、そして映画「JOKER」でのホアキン・フェニックスのダンスシーンでしょうか。

これでは、アメリカに偏しているので、加えて、私も参加したオスロでの「International Butoh Dance Conference」を紹介し、チョイ・カファイの「Unbearable Darkness」の各地での本公演、さらに土方巽の舞踏譜の解釈に挑んだ「きゅうかくうしお(森山未来&辻本知彦)」のダンス公演「素晴らしい偶然をちらして」についても言及しておきたいところ。

こうしてみると、世界各地で、土方巽の舞踏をベースにしつつ、新しい舞踏、もう一つの舞踏を創造する時代に入っていることがわかります。

もちろん、「鎌鼬の里芸術祭2019」にも触れさせていただきます。鎌鼬では、たえず土方巽の原点を求めて活動を充実させています。

さらに、2020年に向けての土方巽アーカイヴの活動もみておきます。新しい年における舞踏がどう展開するのか、舞踏の原点を見失わず、新しい舞踏にどう接続するのか、日本から世界へ、世界から日本へと往還しながら展望します。(森下)

                *

ゲスト講師には佐藤信さんを迎えます。佐藤信さんはご存知のように、1960年代から日本の演劇界の先頭を走り続けてこられた演出家です。佐藤さんは、最初期の土方巽のダンスをご覧になり、土方巽に触発されてダンスの活動を開始されました。その後の演劇活動とともに、土方巽をめぐって貴重なお話がうかがえることでしょう。佐藤信さんのお話と意見交換は、19:00から1時間を予定しています。

そして、ライブ演奏のゲストとして、フリージャズのドラマー、のなか悟空さんを迎えます。鎌鼬の里芸術祭には騒乱武士を率いて参加され、鎌鼬の里に爆音を響かせました。副島輝人さんが絶賛した野蛮ギャルドの演奏を、鎌鼬の里での記録映像(撮影:末次安里)とあわせて堪能していただきます。