慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

没後38年 土方巽を語ること XⅢ

※本催事は終了いたしましたが、YouTubeでの録画配信を行っています。動画はこちらよりご覧ください。

 

土方巽没後38年を迎えて、例年のように2024年1月の命日に「土方巽を語ることXⅢ」を開催します。
2023年はまた土方巽アーカイヴがお世話になった人たちが鬼籍に入られました。秋田時代の土方巽を知る棚谷文雄さん、そして東京を浮浪していた1950年代の土方巽を知る小島政治さんとヨネヤマ・ママコさんです。舞踏以前の土方巽、そして舞踏の原点となる時期の土方巽について、これまでお三方から貴重な証言をいただくことができました。

            

土方巽は1973年9月に西武劇場での舞踏公演〈静かな家〉での舞台に立ち、ついで10月には日本青年館での大駱駝艦・天賦典式〈陽物神譚〉に客演しました。土方巽はこの二つの舞台での踊りをもって、二度と舞踏の舞台に上がることはありませんでした。
2023年には黒田康夫の写真展 “TATSUMI HIJIKATA THE LAST BUTOH” がロサンゼルスのギャラリーNonaka Hillで開催されました。この「最後の舞踏」は土方巽の新しい舞踏の始まりでもあったのです。「一歩、また一歩と生命が歩き、その生命に肉体が引きずられる」舞踏でした。決して舞台を降りるべき舞踏家の踊りではありませんでした。
自ら舞台を降りた土方巽は、1974年には舞踏の新たな活動を展開します。新宿アート・ビレッジ、ついでシアター・アスベスト館での連続公演の驚くべき舞踏活動でした。2024年は、50年前に土方巽がなぜ舞台に立つことを辞めたのかをあらためて問いかけます。

             

没後38年の「土方巽を語ること」はゲストスピーカーとして吉増剛造さんを招いてお話をしていただきます。詩人としての吉増剛造さんについて紹介するまでもありませんが、近年、吉増さんは次々とドキュメント映像に出演されて、まさに静かに生命の火を燃やしつづけられています。吉増さんは、1968年の土方巽のソロ公演《土方巽と日本人――肉体の叛乱》で土方巽の舞踏に初めて立ち会い、それ以降も土方巽の舞台に接しています。そして、50年を超えて、土方巽の踊りについて語り、街角での歩行について語り、さらには土方巽の言葉の声に耳を傾けてこられました。
2024年1月21日は、吉増剛造さんと語り合う場にぜひご参集ください。

                             (森下隆記)

*諸般の事情により、開催形態や内容に変更が生じる可能性がございます。必ず直前にアート・センターHPをご確認の上、お越しくださいませ。

 

★フライヤー:ダウンロード

日時

2024年1月21日(日)14:00開会(13:00開場)

場所

慶應義塾大学三田キャンパス 東館6F G-lab


※日曜日のため、東門は閉鎖されております。正門より入構をお願いいたします。

対象

どなたでもご参加いただけます・入退場自由
オンライン配信あり(Zoom Webiner)

費用

参加無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ 担当:石本
Tel: 03-5427-1621 Email:

ディスカッション[土方巽を語ること]

日時

2024年1月21日(日)14:00開会(13:00開場)

場所

慶應義塾大学三田キャンパス 東館6F G-lab


※日曜日のため、東門は閉鎖されております。正門より入構をお願いいたします。

対象

どなたでもご参加いただけます・入退場自由
オンライン配信あり(Zoom Webiner)

費用

参加無料

お申し込み方法

事前申し込み不要

登壇者/出演者

ゲストスピーカー:吉増剛造

吉増剛造

1939年東京生まれ。1957年慶應義塾大学文学部入学。在学中に岡田隆彦、井上輝夫らと『三田詩人』に参加、詩誌『ドラムカン』創刊。1964年処女詩集『出発』。『黄金詩篇』(1970)で第1回高見順賞。『熱風 a thousand steps』(1979)で第17回歴程賞。『オシリス、石ノ神』(1984)で第2回現代詩花椿賞。『螺旋歌』(1990)で第6回詩歌文学館賞。『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(1998)で第49回芸術選奨文部大臣賞。2003年紫綬褒章。「詩の黄金の庭 吉増剛造展」(北海道立文学館/2008)。 『表紙 omote -gami』(2009)で第50回毎日芸術賞。2013年旭日小綬章、文化功労者、福生市民栄誉賞。2015年日本芸術院賞、恩賜賞、日本芸術院会員。「声ノマ全身詩人吉増剛造展」(東京国立近代美術館/2016)。「涯テノ詩聲 詩人吉増剛造展」(松濤美術館/2018)。映画「幻を見るひと 京都の吉増剛造」が国際映画祭10冠。七里圭監督作品『背』(2022)主演。『Voix』で第1回西脇順三郎賞(2023)。第6回井上靖記念文化賞(2023)。現在『三田文學』理事長。

タイムテーブル

13:00 開場
14:00 開会
   土方巽と舞踏を語る(ファシリテーター:森下隆)
15:00 ゲスト登壇
16:30 閉会予定

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ 担当:石本
Tel: 03-5427-1621 Email:

主催・共催など

主催:慶應義塾大学アート・センター
企画:慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ、ポートフォリオBUTOH
協力:土方巽アスベスト館、NPO法人舞踏創造資源


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