慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

「彼方の男、儚い資料体」プレヴュー 「彼方の男、儚い資料体」プレヴュー

展覧会「彼方の男、儚い資料体」開催にさきだち、
奥村雄樹《彼方の男》(2019)の特別上映会およびアーティスト本人を交えたディスカッションを行います。

タイムテーブル
  13:00-  スクリーニング《彼方の男》
             (2019|HDヴィデオ|116分15秒)
  15:30-  ディスカッション「分身の審判」
             (奥村雄樹/南雄介/渡部葉子/久保仁志)
       ディスカッション終了後、ささやかな交流会を行う予定です
       
  ※ プログラムは予告なく変更される場合があります。
  ※ 原則として途中からの参加はご遠慮いただいております。ご了承ください。

日時

2019年11月9日(土)13:00-

場所

慶應義塾大学アート・スペース

対象

どなたでもご参加いただけます。
定員40名(先着順)

費用

無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター
Tel. 03-5427-1621 Fax. 03-5427-1620

展覧会 | ギャラリー・トーク | 上映[「彼方の男、儚い資料体」]

日時

2019年11月9日(土)13:00-

場所

慶應義塾大学アート・スペース

対象

どなたでもご参加いただけます。
定員40名(先着順)

費用

無料

登壇者/出演者

奥村雄樹(アーティスト)
南雄介(愛知県美術館館長)
渡部葉子(当センター教授/キュレーター)
久保仁志(当センター所員)



奥村雄樹(おくむら・ゆうき)

1978年に青森市で生まれ現在ブリュッセルとマーストリヒトで暮らす男。アーティスト。彼のプロジェクトの多くは近過去の美術史における特定の領域に彼自身の人生や夢想を挿入することでそれを現在に転送させて生身の人間同士の関係性によって変化する不確定的な場として再展開させるものだがその根底にあるのは世界の本質的な平行性や個々人の究極的な連結性への確信にほかならない。近年の主な「個」展に「奥村雄樹による高橋尚愛」(2016|銀座メゾンエルメスフォーラム|企画:説田礼子)や「Na(me/am)」(2018|コンヴェント|ゲント|企画:イェロエン・スタースとヴァウター・デ・フレースハワー)や「29771日–2094943歩」(2019|ラ・メゾン・デ・ランデヴー|ブリュッセル|企画:ミサコ&ローゼン)などがある。

南雄介(みなみ・ゆうすけ)

1959年に鳥取市で生まれ現在横浜と名古屋で暮らす男。キュレーター。東京都美術館と東京都現代美術館と国立新美術館で働いたあと2017年4月より愛知県美術館で館長を務める。彼の企画する展覧会は主として現代美術や20世紀美術に関わるものである。前者としては東京都現代美術館における中西夏之(1997)や河原温(1998)や村上隆(2001)や横尾忠則(2002)および国立新美術館における中村一美(2014)や草間彌生(2017)らの個展ならびに東京都現代美術館における「MOT Annual 1999 ひそやかなラディカリズム」(1999)および国立新美術館における「アーティスト・ファイル2008」(2008)や「光 松本陽子/野口里佳」(2009)や「与えられた形象 辰野登恵子/柴田敏雄」(2012)といったグループ展がある。後者としては国立新美術館における「20世紀美術探検」(2007)や「シュルレアリスム展」(2011)や「アメリカン・ポップ・アート展」(2013)のほかピカソ(2008)やマン・レイ(2010)やマグリット(2015)やダリ(2016)等のそれぞれ大規模な回顧展がある。

渡部葉子(わたなべ・ようこ)

1961年東京生まれ。慶應義塾大学アート・センター教授/キュレーター/慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長として新しい大学ミュージアムの立ち上げに関わる。小規模だが一貫した姿勢を示す展覧会企画を実施しているがその根底にあるのは、作品に真摯に向き合いその関わりの中で作者と出会い作品世界の深奥に触れることが作品と共に在る仕事の心得とする姿勢である。展覧会企画としては2012-2015年のシリーズ「同時代の眼」(I「ハミッシュ・フルトンー5つの旅」、II「此処からーブラウンとビュレン」、III「日は昇り、日は沈むーーブルース・マクレーン、1985-90」、IV「光の在処ーーイミ・クネーベル」、V「ブリンキー・パレルモ」)など。2017年より新しいシリーズ「Standing Point」を開始(I「寺内曜子」,II「アナ・メンディエタ」)。

久保仁志(くぼ・ひとし)

1977年に東京で生まれ現在逗子で暮らす男。アーキヴィスト他。彼のプロジェクトの多くはあるアーカイヴおよび具体的諸資料から出発し、それらが包含する様々な時空間的パースペクティヴを編集(モンタージュ)することで起こった出来事だけでなく起こりえた出来事を照射してみせるのだがその根底にあるのは映画をはじめとした芸術作品における編集の観察・分析・構築を通して人間の経験の諸条件を可変的回路として設計し直す可能性の探求であり生成明滅しつつも過程としてあるこの世界への信にほかならない。近著に『〈半影〉のモンタージュ:アーカイヴの一つのモチーフについて』(「JSPS 科研費 26580029」レポート|2017年)、「ある書斎の事件記録——瀧口修造と実験室について」『NACT Review 国立新美術館研究紀要』5号(2018|国立新美術館)慶應義塾大学アート・センターにてアーカイヴを考えるための企画『プリーツ・マシーン』(2018-)を行っている。

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター
Tel. 03-5427-1621 Fax. 03-5427-1620

主催・共催など

主催:慶應義塾大学アート・センター
協力:MISAKO & ROSEN