慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

イサム・ノグチ《無》調査

本作品は、イサム・ノグチが建築家・谷口吉郎と協働で「新萬来舎(旧ノグチ・ルーム)」を設計した際に手掛けた、庭に設置した3体の彫刻作品のうちの1点である。《無》と題されたこの作品は、ノグチ・ルームの西側に設置され、沈む夕日を彫刻の円弧の中に抱き込むように配置された。これは、ノグチが意図した「石燈籠」としての役割を果たすものであり、彼の目指した彫刻と周囲の環境との調和を体現している。
 

●作品
作者:イサム・ノグチ
作品名:無
制作年:1950-51年
材質:安山岩(白川石)
寸法:220.0×149.0×74.0cm
作業期日 2025年3月5日、6日
記録者  黒川 弘毅
作業者  黒川 弘毅、山崎哲郎、吉村榮夫
3D測定 山田 修


本作品は、ノグチ・ルームの解体および一部移設に伴い2005年に南館ルーフテラスに再設置された。しかしその後、日照による表層の膨張・収縮や、浮き上がり個所間隙での凍結を含む水の挙動の影響で、表層の剥離が進行していることがブロンズスタジオにより確認され、屋内への移設が提案されてきた。そのため、このたび移設の検討に向けてブロンズスタジオに詳細な調査を依頼した。
2025年3月5日に設置状態調査と、複製制作のための3D測定が行われた。6日には作品の撤去方法と移動経路の調査、屋内展示に必要な作業内容の調査、安定盤の寸法測定、エントランスホールでの展示状態を把握するための作業が行われた。



図1安定盤寸法出し


図2 3D計測

日付

2025年3月5日、6日


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