慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

学問・文化プラットフォームとしての寺院:泉岳寺と禅の文化 都市のカルチュラル・ナラティヴ:地域文化資源インターンシップ

都市とともに歴史を重ね、現代に活動する寺院は、都市が蓄積する歴史的・文化的地層を見通す窓であり、過去から現在へと繋がる都市の物語の証言者でもあります。

1612年に徳川家康によって創建された泉岳寺は、駒込の吉祥寺旃檀林、芝愛宕の青松寺獅子窟と並ぶ、曹洞宗の江戸三学寮に数えられ、禅の学問と文化のプラットフォームとしての役割を担ってきました。本講座では、この泉岳寺を舞台に、学寮の歴史や、禅の文学と造形美術に焦点をあてたガイドツアーと講演を開催し、日本文化と禅について学びます。

※ 講演は日本語で行われますが、英語での言語サポートを提供します。

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日時

2018年11月18日(日)10:00-11:30/13:00-14:30

場所

泉岳寺

対象

どなたでもご参加いただけます。要事前申込み。

  • ガイドツアー定員:35名(お申し込み多数の場合、抽選)※ガイドツアーは、港区在住・在勤・在学者優先
  • 講演定員:40名(お申し込み多数の場合、抽選)

費用

無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター(本間・篠)
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 
Tel: 03-5427-1621 Fax: 03-5427-1620

講座 | 見学会[都市のカルチュラル・ナラティヴ]

日時

2018年11月18日(日)10:00-11:30/13:00-14:30

場所

泉岳寺(〒108-0074 東京都港区高輪2-11-1)

対象

どなたでもご参加いただけます。要事前申込み。

  • ガイドツアー定員:35名(お申し込み多数の場合、抽選)※ガイドツアーは、港区在住・在勤・在学者優先
  • 講演定員:40名(お申し込み多数の場合、抽選)

費用

無料

お申し込み方法

11月9日(金)までに、申込みフォームからお申し込みください。

お申し込み受付は終了しました!たくさんのご応募、ありがとうございました。

登壇者/出演者

牟田賢明(泉岳寺知客兼受処主事)
堀川貴司(慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫 教授)

タイムテーブル

10:00-11:30 ガイドツアー「泉岳寺の境内にみる歴史と文化」

講師:牟田賢明(泉岳寺知客兼受処主事)/言語:日本語

13:00-14:30 講演「禅宗寺院の学問と文化」

講師:堀川貴司(慶應義塾大学附属研究所 斯道文庫 教授)、牟田賢明(泉岳寺知客兼受処主事)/言語:日・英

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター(本間・篠)
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 
Tel: 03-5427-1621 Fax: 03-5427-1620

主催・共催など

主催:慶應義塾大学アート・センター
共催:港区(平成30年度港区文化プログラム連携事業)
助成:平成30年度 文化庁 地域の美術館・歴史博物館を中核としたクラスター形成事業


 

Image left: Woodblock print, triptych. Scene from the story of the 47 ronin (Chushingura). 1906,1220,0.1107.1-3, AN437932001, British Museum


泉岳寺

1612年に徳川家康により外桜田に創建された泉岳寺は、寛永の大火(1641年)で焼失した後、赤穂浅野家等の大名により現在の高輪の地に再建されました。その縁で赤穂義士が当寺に埋葬されることとなりました。また幕末までは曹洞宗江戸三学寮の一つとして学僧200名ほどが参学する叢林でありました。昭和20年5月の空襲では伽藍のほとんどが焼失しましたが、義士墓所は戦災を免れ、元禄当時のままです。

http://www.sengakuji.or.jp/

学寮公開講座

赤穂義士の廟所として世に知られる泉岳寺は、吉祥寺旃檀林・青松寺獅子窟とならぶ江戸三学寮のひとつとして、諸国から集う学僧に仏典・祖録・漢籍などを講じ、曹洞宗僧侶の養成に寄与してきました。明治以降、学寮は他の学林と統合され現在の駒沢大学へと継承されました。平成16年4月に旧義士館を改装して講堂とし、学寮の伝統を踏まえて定期的に法筵を啓き、公開講座として広く一般から受講者を募り、祖録の提唱と仏典、漢籍の講義を行っています。

赤穂義士祭

毎年、春と冬に赤穂義士祭を開催しています。
春は、4月1日から7日まで、浅野長矩公と赤穂義士の切腹に因んだ催しが行われます。午前にはお殿様・義士供養の法要があります。午後には本堂にて、年に一度この7日間のみ、大石良雄念じ佛「摩利支尊天」御開帳や、勝海舟他幕末三舟の墨書等をお見せする、寺宝展を開催します。
冬、12月14日には、義士本懐成就を記念して、墓前供養や献茶式が行われ、義士行列などが観られます。境内や門前には約70ほどの出店 が並びお祭りを賑わせます。


斯道文庫

斯道文庫は、麻生商店(現・麻生グループ)社長故麻生太賀吉氏が、1938年福岡市内に日本・東洋の精神文化の研究のため設立した財団法人・斯道文庫を前身とし、1960年、慶應義塾大学の附属研究所として再出発しました。財団法人時代からの蔵書を引き継ぎ、古典籍書誌学を中心に研究・教育活動を行っています。

2010年、開設50年を記念して、所蔵・寄託典籍の展覧会を開催し、その全容は『図説書誌学—古典籍を学ぶ』として勉誠出版より刊行されています。また、毎年テーマを決めて、センチュリー文化財団より寄託されている美術品や典籍を中心に、斯道文庫および図書館所蔵典籍等を含めた展覧会を開催しています。

http://www.sido.keio.ac.jp/