慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

Art Archives _ two:プラットフォームの形成に向けて  

アート・アーカイヴを構築する人、アーカイヴを訪れる人-資料をもつ現場によって構築されたアーカイヴは、資料を研究活用する人々によって育てられ、保持されます。アーカイヴを支えるプラットフォームの一番の基本はそこにあります。アーカイヴの構築、発展にはコミュニケーションが必要なのです。

シンポジウム「Art Archives – two:プラットフォームの形成に向けて」では、アート・アーカイヴの現場からの発信にもとづき、アーカイヴにおけるコミュニケーションの問題を広く考え、アート・アーカイヴを支援するプラットフォーム作りへの足がかりとします。

日時

2012年1月28日(土)13:30 – 17:00[13:00 開場]

場所

三田キャンパス 北館ホール

対象

費用

1,000円

お問い合わせ

アート・アーカイヴ・プロジェクト(東京パブリッシングハウス内)
TEL 03-5472-0370 / FAX 03-3433-1383

日時

2012年1月28日(土)13:30 – 17:00[13:00 開場]

場所

慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
最寄駅:JR 山手線・京浜東北線田町駅、地下鉄三田線三田駅、大江戸線赤羽駅

対象

費用

1,000円

お申し込み方法

事前申し込み制(定員200名)

12月12日より事前申し込みの受付を開始いたします。参加を希望される方はシンポジウムウェブサイトよりお申し込みください。

定員を超えた場合は先着順とさせていただきますのでご了承ください。

登壇者/出演者

パネリスト:渡部葉子(わたなべ・ようこ)|野崎たみ子(のざき・たみこ)|ミン・ティアンポ(Ming Tiampo)
パネルディスカッション・コーディネーター:水沢勉(みずさわ・つとむ)

渡部葉子(わたなべ・ようこ)

慶應義塾大学アート・センター教授/キュレーター。1988年、慶應義塾大学文学研究科修了。東京都美術館、東京都現代美術館学芸員を経て2006年より現職。研究対象は現代美術、特に1960年代末から70年代にかけての動向。また現代芸術とアーカイヴの関係性に関心をもつ。アーカイヴに関わるテキストとして「建築アート・アーカイヴの可能性」(『慶應義塾大学アート・センター年報』14号、2007年)などがある。

野崎たみ子(のざき・たみこ)

元東京都現代美術館司書。東京都美術館美術図書室のスタート時から司書として勤務。東京都現代美術館建設準備室を経て、美術図書室の開設に関わる。図書室業務のほか学芸員等の調査研究をサポートすると共に、展覧会文献調査も行う。 特に「1920年代日本展」においては、ドキュメントに裏付けられたカタログ作りに協力。著述は 「美術図書室の四半世紀」(『美術フォーラム』2000年11月)共著書に『大正期新興美術資料集成』(国書刊行会、2007年)。

ミン・ティアンポ(Ming Tiampo)

カールトン大学(オタワ)美術史学准教授。戦後日本美術、特に具体美術の研究を行っている。2011年にGutai: Decentering ModernismをThe University of Chicago Pressより刊行。具体美術の活動を越境するモダニズムという新たな捉え方として提示した本書は、5か国にわたるアーカイヴ調査によるものである。またグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)でのGutai展覧会の企画に携わっている。

お問い合わせ

アート・アーカイヴ・プロジェクト(東京パブリッシングハウス内)
TEL 03-5472-0370 / FAX 03-3433-1383

主催・共催など

慶應義塾大学アート・センター


シンポジウム概要

芸術研究には、作品を調査したり、文献を参照したりすることに加え、関連資料の調査が欠かせません。特に近現代芸術を射程とするならば、資料調査の重要度は飛躍的に高まると言ってよいでしょう。では、関連する資料は、どこにいけば、またどういった手続きをとれば調べることができるのか?それをガイディングしてくれる機関は、残念ながら現在の日本にはありません。しかし、資料を実際に手にしている現場や、芸術研究に携わる者たち、戦後芸術を対象として展覧会や様々な企画を遂行している人々などが、情報を集約・発信し、お互いに繋がっていこうとする動きは、これまでも催事や共同研究プロジェクトなどの機会を通じて形成されてきました。このような連携の動きを、あらためてプラットフォームとして意識することによって、しなやかな仮設性を保ちながら、継続的にアート・アーカイヴの活動を支援する環境を整えてゆくことはできないでしょうか。
昨年の《Art Archives – one 継承と活用:アート・アーカイヴの「ある」ところ》に続いて開催するこのシンポジウムでは、実際の現場にもとづき、アーカイヴ相互の交流や、資料体の所在情報の顕在化などを論点として、アート・アーカイヴを支援するプラットフォーム作りの足がかりとなる議論を行います。今回は、日本の現代芸術を専門とする海外研究者も交え、より大きな枠組みでこの問題を考えていきたいと思います。