慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

瀧口修造研究会特別例会:具体的資料から見るジュアン・ミロと瀧口修造を中心とした諸関係について

1940年、瀧口修造は世界でもっとも早いジュアン・ミロのモノグラフ『ミロ(西洋美術文庫48)』を上梓した。1958年、瀧口はヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表兼審査員として渡欧し、欧州旅行を行ったが、その際ミロと会うことを望みながらも叶わなかった。実際二人が出会ったのは1966年のミロの初来日の際だが、その後2人の関係は2つの共作詩画集『手づくり諺』(1970年)、『ミロの星とともに』(1978年)として結実した。慶應義塾大学アート・センター・アーカイヴが所管する瀧口修造コレクションの中にある具体的な資料を取りあげて、二人の交流を元にした諸関係の広がりについてカバーニャス氏と松田氏のトーク・セッションを通じて考えたい。


日時:2023年3月8日 12:00-13:30
会場:オンライン開催(Zoom)

1部|イントロダクション:笠井裕之
2部|トーク・セッション:ピラール・カバーニャス×松田健児

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ピラール・カバーニャス
2003年よりマドリード・コンプルテンセ大学准教授(美術史)。1992年美術史の博士号を取得。研究テーマ:1945-1995年以降のスペインと日本の芸術交流。「ジュアン・ミロと瀧口修造の個人的関係と芸術的共同作業、芸術の国際化」に関する研究で、Pilar Juncosa i Sotheby´sを受賞。このテーマに関する最初の出版物は2000年、About the unpublished correspondence between Joan Miró and Shûzô Takiguchi. Personal relationship and artistic collaboration (Spanish) Archivo Español de Arte. CSIC. Vol. LXXIII, nº 291, July-Septembre 2000, pp.277-284である。 そして、La fuerza de Oriente en la obra de Joan Miró [East Asia Source in Joan Miró works] (Electa, 2000)を出版。1945年以降のスペインと日本の芸術交流の研究は、このスペインでの出版によって始まった。

笠井裕之
1961年生。慶應義塾大学教授。専門は20世紀フランス文学、特にジャン・コクトー。慶應義塾大学アート・センター「瀧口修造アーカイヴ(現在は、瀧口修造コレクション)」で瀧口の資料研究に携わる。主な編著書に Les Cahiers Jean Cocteau 16 : «Jean Cocteau et l’Orient» (Non Lieu, 2018)、『瀧口修造1958──旅する眼差し』(慶應義塾大学出版会、2009年)。

松田健児
熊本県生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業、学習院大学大学院博士後期課程退学、マドリード・コンプルテンセ大学博士課程 DEA 取得退学。慶應義塾大学商学部准教授。著書に『もっと知りたいピカソ改訂版』(共著、東京美術)『スペイン美術史入門』(共著、NHK 出版)などがある。

イグナシオ・アドリアソラ (通訳)
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学芸術学科准教授。専門は近現代日本芸術史。チリ生まれ。日本国費留学生として来日。千葉大学文学部史学科卒業後、同大学文学研究科修士課程修了。米国デューク大学博士号。近刊の『Fragment, Image, and Absence in 1960s Japan』(PSU Press, 2022)では、戦後日本のアバンギャルド芸術と写真における「物体」概念の変容について議論し、瀧口修造の芸術論や映像論を取り上げる。


瀧口修造研究会について:KUAC所管の瀧口修造コレクションを通じて瀧口修造の歴史的位置付けを行うこと、その可能性の中心ついて探ることを目的とし、月に1度行っている。2021年発足。

日時

2023年3月8日(水)12:00-13:30

場所

オンライン開催(Zoom)

対象

どなたでもご参加いただけます

費用

無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター
03-5427-1621

研究会[瀧口修造研究会]

日時

2023年3月8日(水)12:00-13:30

場所

オンライン開催(Zoom)

対象

どなたでもご参加いただけます

費用

無料

お申し込み方法

不要

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター
03-5427-1621

主催・共催など

主催:瀧口修造研究会