慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

"Tatsumi Hijikata and Japanese," or "Rebellion of the Body" Introduction to Archives XVIII

 2018年は土方巽の舞踏公演〈土方巽と日本人〉が行われた1968年から50年を迎える記念すべき年です。1968年は「政治の季節」のまっただ中でした。東京大学と日本大学をはじめ、全国の大学や高校で全共闘が結成され、街頭では学生と青年労働者の反戦デモがもりあがり、なかでも東京は騒然とした空気に包まれていました。〈土方巽と日本人〉が実施された同じ月の国際反戦デーの新宿でのデモは高揚し、JR新宿駅はデモ隊に占拠され、騒乱罪が適用される事態になりました。
 舞踏公演〈土方巽と日本人〉の土方巽が、今日〈肉体の叛乱〉と称されるのは、こういった当時の社会状況とは無縁とはいえません。もっとも、土方巽と舞踏公演そのものは政治とは関わりなく、土方巽の1960年代の舞踏活動を総括しつつ、舞踏の新たな展開を目指して開催されました。

 公演は日本青年館を満員にして2日間にわたって行われました。冒頭の豚や兎を引き連れた「馬鹿王の行進」からフィナーレの「キリストの昇天・降架・復活」まで、会場を興奮で満たす記念碑的な公演になりました。
 しかし、土方巽の公演に対しても批判がありました。60年代のアヴァンギャルドの実験的な活動からの後退とみなされ、また「肉体」の「文明」への関わりに不満が生まれたのでしょう。
 〈肉体の叛乱〉以後、土方巽はさまざまなメディアに登場します。雑誌、映画、舞台と引っ張りだこになり、〈肉体の叛乱〉のイメージの再生産が要請されたのです。グラフ誌や総合雑誌のグラビアや劇場映画、さらに万博映画にも、しばしば登場します。

 こういった〈肉体の叛乱〉以後のメディアの状況も踏まえて、50年後の現在、土方巽の舞踏をどう考えるべきなのか。
 本展では、さまざまな資料を検証しつつ、また新しいメディアにもアクセスすることで、〈肉体の叛乱〉の再考を試みることになるでしょう。

Date

Monday, October 1 – Friday, November 2, 2018

Venue

Keio University Art Space

Audience

Everyone welcome

Cost

Free participation

Enquiries and bookings

Keio University Art Center
+81-3-5427-1621

Exhibition[Introduction to Archives]

Date

Monday, October 1 – Friday, November 2, 2018 / Monday to Friday, 11:00-18:00 (Closed on Saturday, Sunday and Holiday)

Venue

Keio University Art Space
[Located on the ground floor of Keio University South Annex]

2-15-45, Mita, Minato-ku, Tokyo, 108-8345
Tel. 03-5427-1621 Fax. 03-5427-1620

JR: Tamachi station on Yamanote - and KeihinTohoku Line
Subway: Mita station on Mita Line, Akabanebashi station on Oedo Line

Audience

Everyone welcome

Cost

Free participation

Enquiries and bookings

Keio University Art Center
+81-3-5427-1621

Organiser(s)

Organiser: Keio University Art Center