慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

ARTLET 49 HOKUSAI

Yu Homma, Octavian Esanu, Cai Tao, Minako Okamuro, Mihoko Nishikawa

 北斎は遥か昔の江戸時代に活躍した画人であり、しかも、往時のサブカルチャーの花形 である浮世絵で大人気の絵師であった。その彼が、没後に欧州でのジャポニスムでの紹介を経て絶賛されたことを契機として、いまでは世界中に広くその名が知れ渡るようになっている。過去現在における日本人の名前(北斎は画号だが)という点でも、圧倒的に二位以下を引き離すほど、その知名度は我々の想像以上に高い。アートの力が、海を越えた異邦に まで響き渡るというケースを語るうえで、これに勝る好事例はない、とさえいえるだろう。 国家や民族、宗教を超越して、人類全体に影響を及ぼし続ける北斎=HOKUSAIの芸術 は、彼の存命中も大人気であった。

 ただ、没後すでに170年ほどを経た今日でもなお、その絵は多くの驚きや歓びを人々に与え続けており、その意味では黴臭い古美術という枠組み に押し込めておくのは、相応しくはないだろう。現代のクリエイターたちのなかにも、新たな創作のソースをそこから摘み取る人さえいるほどであり、その意味では、HOKUSAIは今なお我々の世界に生き続けているのだ。


FEATURE ARTICLES 北斎 HOKUSAI

  • 北斎とHOKUSAI 欧州から与えられた価値 内藤正人
  • ローヌ河畔に北斎を感じて 渡部葉子
  • 原 恵一監督インタビュー 浮世絵とアニメーション

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  • 活躍する先輩『三田の山に帰って来たジャズメンたち』 山口真文氏・伊藤志宏氏

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